始末書・顛末書・進退伺い・念書の書き方のポイント
このページは、始末書を書く上でのポイントをまとめています。
不始末(事故・失敗・トラブル・就業規則違反等)により、会社の名誉や信用を傷つけたり、会社に損害を与えた場合に、不始末を反省し、深く詫び、再び不始末を起こさないことを誓う文書です。
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始末書を書く上でのポイント
「始末書」・「顛末書」・「進退伺い」を書く場合は、このうちのどれを書くべきか自分で判断せず、会社(上司等)の指示に従いましょう。
「始末書」を書く場合は、事故・失態の原因・理由・事実関係を簡潔に説明しましょう。事故・失態の発生状況が複雑な場合には、詳細を記載した報告書を別に作成しましょう。
「始末書」を書く場合は、言い訳がましい文面にならないよう十分注意をはらいましょう。
「始末書」は、自分の非を素直に認め、誠意をもって詫びる姿勢が大切です。
「始末書」は、パソコンやワープロで作成したものではなく、自筆で作成したものを提出すべき場合もあります。監督的立場にある上司の指示を仰ぎ、細心の注意を払い作成しましょう。
始末書・顛末書・進退伺いとは
始末書とは
始末書は、責任を明確にするための文書です。
具体的には、不始末(事故・失敗・トラブル・就業規則違反等)により、会社の名誉や信用を傷つけたり、会社に損害を与えた場合に、不始末を反省し、深く詫び、再び不始末を起こさないことを誓う文書です。
始末書の記載事項
(1)不始末の原因・理由・事実関係
(2)自分自身の責任に関する事項
(3)反省・陳謝・誓約に関する事項
※ 必要に応じ損害を賠償する旨を記載します。
顛末書とは
顛末書は、事実関係を明確にするための文書です。
事故・失敗・トラブルが発生した場合に、原因や事実関係を報告する文書です。
理由書とも言われます。
顛末書の記載事項
(1)事故・失敗・トラブル等の原因・理由・事実関係
(2)反省・陳謝に関する事項
進退伺いとは
重大な不始末(事故・失敗・トラブル等)を起こした場合に、自分の進退について会社に指示を仰ぐ文章です。
念書
念書とは、後日のため書き記し、提出する書面です。
始末書よりもシンプルな文面が一般的で、二度と同じ過ちを犯さないことを誓って提出する場合などに使用します。
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始末書の基本的な形式
始末書は、通常会社宛(代表取締役宛)に作成します。
以下「損害発生の始末書」を例にあげていますが、基本的な形式は次のようになります。
平成〇年〇月〇日
株式会社定型コーポレーション
代表取締役社長 定型文一郎 殿
〇〇部〇〇課 雛形幸之助
始末書
このたびは、私の不注意から会社に損害を与え、多大なご迷惑をおかけしました。まことに申し訳なく、謹んでおわび申し上げます。
今後は決してこのようなことのないよう、厳重に注意することを誓約いたします。
今回に限り、何卒お許しくださいますよう、本書とともにお願い申し上げます。 なお、会社に与えた損害につきましては、すみやかに賠償いたします。
何とぞ寛大な御処置を賜りますようお願い申し上げます。
以上
不始末に対する念書の基本的な形式
平成〇年〇月〇日
株式会社定型コーポレーション
代表取締役社長 定型文一郎 殿
〇〇部〇〇課 雛形幸之助
念書
平成〇年〇月〇日、私の不始末(〇〇)により会社に多大な損害を与えてしまいました。ここに深くお詫び申し上げます。
深く反省し、今後二度とこのような不始末を起さないことを念書をもってお誓いいたします。
以上